交通安全教育班

レッツ・トライ!交通安全教育

交通安全教育(高齢者編)

身体的機能の変化

NO.2高齢者対象の「身体機能の変化」を紹介します。
交通安全教育(高齢者編)
高齢者を交通事故から守るためには、家庭・地域が一体となって、日常生活の中で高齢者への声かけや安全誘導等をしましょう。ドライバーは、歩行者や自転車などの動きに十分注意しましょう。
「思いやり」と「いたわりの気持ち」を持って高齢者の交通事故を防ぎましょう
「身体機能の変化」認知・判断・行動
NO.1では平衡感覚や反射神経を確認する簡単なテストを紹介しました。まず、自分自身の身体機能の変化を知ることが交通事故を防ぐポイントです。
高齢者の交通事故の実態等から特性を見ると「心理面の特性」と「身体的特性」に分かれますが、今回は「身体的特性」として、加齢による「身体機能の変化」を認知(視覚)・判断・行動別に紹介します。
認知(視覚)
まず、認知(視覚機能)です。 加齢とともに日常生活で新聞が読みづらい、色の判別がしづらくなってきます。これらは視覚機能が低下しているために起こります。 視覚機能は目から入る情報を脳に送る重要な機能です。
視力には「静止視力」と「動体視力」があり、個人差はありますが、特に動体視力は55歳を超えてから、急に低下します。視力はいろいろなものを見ることによって、情報をいち早くとることができる重要な部分です。視力の低下が交通事故につながることもあります。
「静止視力」とは、止まっているものを見る視力
「動体視力」とは、動いているものを見る視力
判断
次に「判断」です。
人間はまず目から様々な情報を取ります。そして、目から得た情報が脳に伝達され、脳から指令を受けます。脳からの指令が判断です。適切な判断は大変重要です。
歩行者が道路を横断しようとするとき、まず目で見て、車が近づいていないか確かめます。そして、道路を安全に渡れるかどうか判断します。
視覚機能の状態によっては、情報の脳への伝達が遅れ、正確な判断ができないおそれがあります。判断のミスや遅れは、交通事故につながることもあります。
行動
3つ目は「行動」、つまり「運動機能の変化」です。
前回で紹介しました「平衡感覚テスト」、「反射神経テスト」など、日常生活の中で若い頃なら簡単にできたことでも、年齢を重ねるとスムーズにできなくなることもあります。自分の体力を知り、安全な行動を取ることが大変重要です。
年齢を重ねるごとに心肺機能、筋力の衰えなどにより、歩行速度や歩幅が狭くなります。広い交差点にある横断歩道を青信号で渡るとき、若い人は青信号の間に交差点を渡り終えることができますが、歩行速度が遅い高齢者は横断途中で歩行者用信号が点滅や赤色に変わることがあり大変危険です。
運動機能が変化する、つまり歩行速度が遅くなることが原因で道路を渡り終える直前に交通事故に遭うおそれがあります。
自分の運動能力の変化を自覚し、「次の青信号まで待つ」という余裕を持った安全行動を心がけることが交通事故を防ぐことにつながります。
次回は高齢者の身体的機能の変化「シナリオ」を紹介します。