交通安全教育班

レッツ・トライ!交通安全教育

交通安全教育(高齢者編)

高齢者の特性シナリオ

今回はNO.3「高齢者の特性について」(シナリオ)を紹介します。
準備物 ストップウォッチ パネル3枚
シナリオ
みなさん、こんにちは。
人は、生まれたときから老化が始まっていると言われています。年齢を重ねるごとに身体機能は変化します。今日はみなさんと一緒に平衡感覚を確認するテストを行いたいと思います。平衡感覚テストは、両手を水平に伸ばして、両目を閉じて片足でどのくらいの時間、その場に立っていられるかを試すテストです。このように、立ってください。
見本を見せる
では、みなさん周りの方と少し間をあけて、立ってください。私が、スタートと合図をしますので、両目を閉じて片足で立ってください。私がストップウォッチで時間を計り、秒数を読み上げますので、ご自分が立っていられた時間を覚えておいてください。
では、始めます。スタート!
ストップウォッチで時間を測り、声に出して知らせる
みなさん、いかがでしたか?
20秒以上、片足で立てた方は、平衡感覚がしっかりしています。
10秒から20秒の方は、まずまずですね。
そして、10秒未満の方は、平衡感覚が少し衰えていますね。
今、みなさんの平衡感覚を確認していただくテストを行いましたが、このテストの結果は、あくまでもみなさんに参考としていただくためのものです。しかし、身体機能の変化は交通事故につながることがある重要なポイントです。今からは、加齢による「身体機能の変化」を認知(視覚)・判断・行動別にお話をします。まず、認知(視覚)についてです。
みなさん、最近、新聞が読みづらいとか、色の識別がしづらくなったと感じたことはありませんか。これは、視覚機能の低下によるもので、年齢を重ねるとともに誰にでも起こるものです。
視覚機能は、目から入る情報を脳に送る重要な機能です。
視力には、止まっているものを見る「静止視力」と動いているものを見る「動体視力」があります。特に動体視力は55歳を超えてから、急に低下してくると言われています。
視力は情報をいち早くとることができる重要な部分です。
・信号の色がはっきりしない。
・車が近づいていることが見えていない。
など、視力の低下が交通事故につながることもあります。
次に「判断」についてです。
人間はまず目から様々な情報を取ります。そして、目から得た情報が脳に伝達され、脳から指令を受けます。脳からの指令が判断です。適切な判断は大変重要です。みなさんが道路を横断しようとするとき、まず目で見て、車が近づいていないか確かめます。そして、道路を安全に渡れるかどうか判断します。先ほども言いましたが、視覚機能が低下してくると、情報の脳への伝達が遅れ、正確な判断ができないおそれがあります。判断のミスや遅れは、交通事故につながることもあります。 
最後は「行動」、つまり「運動機能の変化」です。
先ほど行いました「平衡感覚テスト」は、若い頃なら簡単にできたことです。しかし、年齢を重ねるとスムーズにできなくなることもあります。自分の運動機能の変化を知り、安全な行動を取ることがとても大切なことです。
また、年齢を重ねるごとに心肺機能、筋力の衰えなどにより、歩行速度や歩幅が狭くなります。
広い交差点にある横断歩道を青信号で渡るとき、若い人は青信号の間に交差点を渡り終わっています。
みなさんは、高齢者が交差点を横断しているとき、歩行者用の青信号が点滅し始めるというような、危険な場面を見たことはありませんか。運動機能の変化、つまり歩行速度が遅いことや歩幅が狭いことが原因の一つです。これらは、道路を渡り終える直前に交通事故に遭うおそれがあります。
今日は、平衡感覚テストを行い、身体機能の変化を確認していただきました。まず、ご自分の運動能力の状態を自覚してくだい。
そして、信号のある交差点を渡るときは、
・赤信号は渡らない。
・ 青信号でも周りの安全を確かめて渡る。
・黄信号は渡らない。
など、交通ルールををしっかり守ってください。
また、「次の青信号まで待つ」、「遠回りでも横断歩道を渡る」など、余裕を持った安全行動を心がけ交通事故を防ぎましょう。
次回は高齢者の交通事故「発生状況」を紹介します。
指導ポイント・準備
ストップウォッチ
テストは1分間位実施する。
身体機能の変化
パネルを示して説明
認知(視覚)
判断
行動