各部門の警察官からのメッセージ

高速道路交通警察隊 巡査長

1 担当業務について教えてください。

簡単に言えば交通警察の刑事さんといった仕事をしています。
具体的には、交通事件や交通事故の全容解明が主な任務となっています。
「被害者の無念を晴らす、逃げ得を許さない」をモットーとして高速道路上での犯罪捜査に従事しています。

2 警察官を目指した理由は?

私が19歳のころ、バイクを運転していて事故に遭った時の話ですが、私は突然の出来事に気が動転していたところ、その時通りかかった親切な男性は私を安全な場所まで誘導し、110番の通報を行ってくれ、事故を起こした時の手続きについて親切にアドバイスをしてくれました。
さらに、その男性は、自分が白バイ隊員である事を打ち明けるとともに、救急車が到着するまでの間私に付き添い、交通事故の危険性や、注意を怠らないことの大切さ等について雑談の中で話をしてくれました。この対応により交通事故を起こした事に対する不安が紛れるとともに安全運転の大切さが身にしみました。
私は、幼い頃から警察署の少年剣道に参加しており、「将来警察官になりたいなぁ」とおぼろげながらに思っていましたが、この時「この男性みたいに、相手の気持ちに気遣いができる交通警察官になり、悲惨な交通事故を1件でも減らしたい」と決心しました。

3 印象が残った取扱いについて教えてください。

ある少年が被害者となる交通事故を取り扱った時の話です。 その少年は当時高校を卒業し、夢であった介護士の職についたばかりでした。
彼は交通事故を起こした車の助手席にいたのですが、運転者の無謀な運転により彼自身が人の手を借りなければ生活できない、いわば介護が必要な身体になりました。
その時、彼は落胆し「念願の介護士となりこれからだったのに・・・」と涙ながらに苛立ちと将来に対する絶望を訴えていたのが印象に残っています。
私は、この少年に対して私が出来る事を考え、被害者連絡を通じて少年と向き合い励ますなどを心がけていたところ、当初弱音しか吐かなかった少年が徐々に明るくなり新たに自分自身の将来の目標を立てリハビリ等に励む姿を見ることができたのです。
この少年のひたむきな強さを目の当たりにし、私自身勇気づけられ、「1人たりとも事故によって悲しい思いをさせたくない」という思いが募り、これを胸に刻み現在も職務に励んでいるところです。

4 警察官のやり甲斐について感じるところを教えてください。

行ってきます」「気をつけてね」これはどの家庭でもやりとりされている朝の挨拶です。この「気をつけてね」には「交通事故に気をつけて」という意味合いが多分に含まれていると思います。それだけ、交通事故については府民にとって大きな関心事であると言えると思います。交通事故がゼロという理想社会の実現に向け各セクションが弛まぬ努力を行っているところですが、私の担当業務である交通捜査の目的である「交通事故事件の全容解明」を通じて、「被疑者に悔い改める機会」を与え、あるいは「被害者の無念を晴らす」活動こそがより良い社会に貢献できることだと思い、そこにやりがいを感じます。
これを実現するには苦労もありますが、府民から感謝の言葉を頂くこともあり、警察官になって本当に良かったと思います。

5 「大阪府警と言えば?」連想する言葉とその理由について。

「常に全国から注目を集めている大都市警察」
大阪は商人の街、人情に厚く人間味溢れる街です。勧善懲悪、「悪は許さない」と いう気質から全国警察に先駆けて新たな試みを実行するなど、アイデア豊かな警察で、 その点で全国から注目を集めていると思います。

6 警察官を目指している皆さんへのメッセージをお願いします。

警察官は皆さんの想像以上に辛く厳しい仕事なのかもしれません。実際私も辛い時がありましたし、将来においても辛いことが待っていると覚悟しています。しかし、そのような時でも、上司同僚は自分のことのように一緒に戦ってくれる団結力の強い組織です。仕事を達成した時に涙を流すことができる、感動を味わえる組織です。是非一緒に苦労を乗り越え、感動の涙を流しましょう。